タイへの出店!⑤ | リアルなフードビジネス!

リアルなフードビジネス!

料理のこと・おいしいお店のこと・かっこいい
スタッフ・お店の経営のこと・・・などなど
フードビジネスに関することモロモロ!

少々、間が空いてしましましたが、前回の続きです。




数回の現地リサーチを重ね、やっと物件がみつかり、本格的にプランニングをスタートです。

まずは業態。

これは前回も書きましたが、場所を考慮して、現地の富裕層と日本からの駐在員を中心に

ターゲットとして考えた、高級な日本料理店。

・・・まぁしかし高級業態と言うのは、そこで働くマンパワーに依存する部分が非常に大きい

ので、とても難しいのです。

まずは調理人と、そして店舗管理者(店長)が必要です。



そして現地の人材採用コンサルタントの協力も得て、タイ在住の日本人料理人数名と面接

を行いました。

いずれもバンコクで有名な寿司店や日本料理店で働いた経験があり、その部分では問題

ない人が4名集まったわけです。

日本にいた頃の経歴も皆そこそこ有名店で修行を重ねた人たちでした。

問題はそれぞれの人間性。

僕が注目したのは、何故日本を脱出してタイで暮らしているのか?

何故、日本で料理人として仕事を続けなかったのか?・・・です。

びっくりしたのは、皆が訳ありだったことです。

主には借金。

日本で競馬やパチンコなどのギャンブルにのめり込んで、結構な額の借金を背負ってしま

い、家族も崩壊し、逃げるようにタイに流れついた人。

日本で事業を起こし、失敗して多額の借金を背負ってしまった人。

そんな暗い過去を持つ人たちなんですが、皆それぞれ自己主張の強いこと強いこと。

共通している口癖がこれ。

「タイでは・・・が当たり前です。」

タイの習慣やタイ人の人間性、タイでの暗黙の常識をやたらかざしてくるのです。

最初はタイのことやタイ人のことがよく解りませんし、当然日本とは文化も違うわけですから

「なるほど・・・」と僕も素直に聞いていました。

しかし、なんか腑に落ちない部分があったんです。

そして面接なのに、やたら愚痴の多いこと。

それは今勤めている勤務先や以前勤めていたお店の悪口が主です。

今回のお店は、クライアント先の初号店でありながら、海外での展開拠点になる店舗であり

ゆくゆくは海外飲食事業部の中心として、クライアント先と二人三脚で事業を進められるよう

な人物重視の求人です。

もちろん、料理人としての腕も必要なのですが、クライアントの専務さんや店長になる人と

しっかりタッグを組めて、協調性を持ち合わせた人が理想です。

クライアントの専務さんとも相談した結果、全員を不採用にしました。

調理人はヘッドハンティングも含めて、日本で探そうと言う結論に達しました。





幸い、店長になる人は現地の旅行代理店の社長から紹介してもらい、即決定!

この店長を仮にAさんとしますが、Aさんはバンコクのイタリアンレストランでマネージャーを

されている方で、要はヘッドハンティングしたわけです。

後は料理人(料理長)です。





日本に帰国して早速、調理師協会や各関係先に打診をしました。

そんな中、クライアントの専務さんから電話が!

「りんさん!良い人が見つかりましたよ!」



と、この続きはまた次回に!