今日は一昨年の春~昨年の今頃までのお話です。
クライアントの海外出店をお手伝いした際のもろもろ話をしたいと思います。
なんせ海外ですし、クライアントの出店ですから、国内のようにはいきません。
少々長い話になりますので、何度かに分けてアップしたいと思います。
きっかけはこうです・・・個人的にタイが大好きな、ある企業の専務さんが、ある日
こう思ったそうです・・・「バンコクでの飲食展開はビジネスとして有りかな!」
この専務さんの会社はビルのメンテナンスや産業廃棄物処理業、物流事業など
を事業内容としているところで、飲食企業ではありません。
そんな飲食ド素人の専務さんがそう感じたのは、今から3年ほど前だそうです。
余談ですが、国内の飲食業界事情と比較すると、現在のアジア全般の好景気も
手伝って、日本の飲食ビジネスはアジア各国ではひっぱりだこです。
3年ほど前と言えば、丁度その頃・・・タイでも日本食ブームがすでに始まっていた
のです。
日本食と言えば、僕たち日本人は「和食」の「割烹」や「会席」や「寿司」なんかを
想像するのですが、タイでの日本食は「寿司」に始まりラーメン、とんかつ、うどん
カレーライス、お好み焼き、それから居酒屋・・・など全てが日本食なのです。
そう言われればそうかと、妙に納得したことを覚えています。
さて、話は戻して、その専務さん「タイで飲食事業やー!」と思ったは良いのです
が、まずその企業の社長を口説くのに約1年かかったそうです。
そして飲食経験のないその企業にとって、しかも初出店が海外ですから、当然
プロの出番となるわけです。
そんなタイミングで、ある知人を介して、僕の所へ相談に来られました。
その専務さん、お会いして即、熱い想いを僕に話し始めました。
専務さん「りんさん、タイでの飲食事業が面白いと思うんですよ~。まずは1店舗
そして、あちらでFC展開して当社の新規事業としていきたいんです!」
僕 「これまた、唐突ですが面白い発想ですね~。アジアへの進出は大正解
だと思いますよ!」
専務さん「そうでしょ!そうでしょ!りんさんタイへは行かれたことありますか?」
僕 「いや~残念ながら、まだ無いです。」
専務さん「そうですか!ではまず行きましょう!で、いつ行きますか?」
こんな感じで始まった(少々会話ははしょってますが・・・^^)その専務さんとの
初対面でした。
その専務さんの思いはこうです・・・タイが大好きで年に3回ほど、過去10年来
ずっと通っていて、ある時バンコクのあるショッピングセンターの飲食フロアーで
「ラーメン屋と居酒屋と回転寿司屋?ここは日本か?」と思ったそうです。
日本のカジュアルフードの現地への進出は、中規模チェーンを中心として、既に
始まっていたのです。
(※実はその数年前に大手のナショナルチェーンも進出したのですが、失敗に
終わります。時期尚早だったと言われています。)
そして専務さん「よーし!タイで飲食FC事業や~!3年で5店舗出店!」
と固く決心したと言われていました。
その専務さんとの初対面から1ヶ月後、僕と専務さん他2名で、タイのバンコク
へのマーケティングリサーチへGOとなったわけです。
このマーケティングリサーチですが、一日/8食の超ハードなスケジュールとなり
超!超!大変だったのですが、ここから先はまた次回と言うことで!