リアルなフードビジネス! -2ページ目

リアルなフードビジネス!

料理のこと・おいしいお店のこと・かっこいい
スタッフ・お店の経営のこと・・・などなど
フードビジネスに関することモロモロ!

さてさて、前回の続きです。


何はともあれまずはマーケットリサーチで初のタイへ!

しかし他のスケジュールの関係もあり、初タイは現地2泊の少々強行計画です。

関空を深夜発の便で、5時間ちょっとのフライトを終え無事到着!

クライアントの専務さんたちは、先にタイ入りしていたので、空港までお迎えに

来てくれました。


季節は2月。

日本ならまだまだ寒さ真っ只中で雪の日もあるぐらいですが、タイはさすがに

蒸し暑かった~(丁度雨季だったようでなおさらですね)



空港からタクシーに乗って約30分、クライアントが用意してくれた中々豪華な

ホテルにチェックインして、ひと休憩。

そこから現地のコンダクターも合流して、今回のリサーチの始まりです。

まずは現地のショッピングセンターなどに出店している、日本食系のお店に

視察に行きました 。

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fuji


これはあるショッピングセンター内にあるお店なんですが「日本海」や「FUJIレス

トラン」と言ったコテコテ日本店名のお店があちこちに!



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「三陸秋刀魚まつり」も発見!


前評判通り、寿司やラーメン、丼なんかが、かなり定着しているんです。


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おいおいって言う感じのこんなお店も・・・^^;



とまぁ、こんな感じでリサーチを始めたんですが、なんせ日程がないので、

とにかくタイのバンコクへ出店している、日本食系のお店を回りまくりました。

ラーメン、居酒屋、定食屋から寿司、鍋などの高級店まで、ありとあらゆるお店を

食べまくりの視察しまくりの一日。

結局この3日間はタイへ行って、現地食は1回も食べず、中途半端な日本食を

食べ続けたのでした~。

一日あたり7~8食!

もちろん帰国した際は3kgほど体重アップの、メタボ腹状態ですわ。

そんな中でもしっかりお仕事はしてきたのは言うまでもないですが・・・。

さて、こと続きはまた次回で!


今日は一昨年の春~昨年の今頃までのお話です。

クライアントの海外出店をお手伝いした際のもろもろ話をしたいと思います。

なんせ海外ですし、クライアントの出店ですから、国内のようにはいきません。

少々長い話になりますので、何度かに分けてアップしたいと思います。



きっかけはこうです・・・個人的にタイが大好きな、ある企業の専務さんが、ある日

こう思ったそうです・・・「バンコクでの飲食展開はビジネスとして有りかな!」

この専務さんの会社はビルのメンテナンスや産業廃棄物処理業、物流事業など

を事業内容としているところで、飲食企業ではありません。

そんな飲食ド素人の専務さんがそう感じたのは、今から3年ほど前だそうです。



余談ですが、国内の飲食業界事情と比較すると、現在のアジア全般の好景気も

手伝って、日本の飲食ビジネスはアジア各国ではひっぱりだこです。

3年ほど前と言えば、丁度その頃・・・タイでも日本食ブームがすでに始まっていた

のです。

日本食と言えば、僕たち日本人は「和食」の「割烹」や「会席」や「寿司」なんかを

想像するのですが、タイでの日本食は「寿司」に始まりラーメン、とんかつ、うどん

カレーライス、お好み焼き、それから居酒屋・・・など全てが日本食なのです。

そう言われればそうかと、妙に納得したことを覚えています。



さて、話は戻して、その専務さん「タイで飲食事業やー!」と思ったは良いのです

が、まずその企業の社長を口説くのに約1年かかったそうです。

そして飲食経験のないその企業にとって、しかも初出店が海外ですから、当然

プロの出番となるわけです。

そんなタイミングで、ある知人を介して、僕の所へ相談に来られました。

その専務さん、お会いして即、熱い想いを僕に話し始めました。



専務さん「りんさん、タイでの飲食事業が面白いと思うんですよ~。まずは1店舗
      そして、あちらでFC展開して当社の新規事業としていきたいんです!」

 僕   「これまた、唐突ですが面白い発想ですね~。アジアへの進出は大正解
      だと思いますよ!」

専務さん「そうでしょ!そうでしょ!りんさんタイへは行かれたことありますか?」

 僕   「いや~残念ながら、まだ無いです。」

専務さん「そうですか!ではまず行きましょう!で、いつ行きますか?」



こんな感じで始まった(少々会話ははしょってますが・・・^^)その専務さんとの

初対面でした。

その専務さんの思いはこうです・・・タイが大好きで年に3回ほど、過去10年来

ずっと通っていて、ある時バンコクのあるショッピングセンターの飲食フロアーで

「ラーメン屋と居酒屋と回転寿司屋?ここは日本か?」と思ったそうです。

日本のカジュアルフードの現地への進出は、中規模チェーンを中心として、既に

始まっていたのです。

(※実はその数年前に大手のナショナルチェーンも進出したのですが、失敗に
  終わります。時期尚早だったと言われています。)

そして専務さん「よーし!タイで飲食FC事業や~!3年で5店舗出店!」

と固く決心したと言われていました。



その専務さんとの初対面から1ヶ月後、僕と専務さん他2名で、タイのバンコク

へのマーケティングリサーチへGOとなったわけです。

このマーケティングリサーチですが、一日/8食の超ハードなスケジュールとなり

超!超!大変だったのですが、ここから先はまた次回と言うことで!





今回は駄目な飲食店(よくない飲食店)のよくある失敗話をします。

駄目なお店と言うのは、はっきり言うと繁盛していないお店です。

もっと言えば、お客さんから支持されていないお店のことですね。

 お客さんから支持されていない = 駄目な店という訳です。

その駄目な店の中から、今回は、ちょっと駄目なお店のお話をします。




ちょっと駄目なお店は、お客さんが来ないから暇です。

暇ですから、お店の責任者(オーナー)は「売上げが少ないから経費を

抑えねば・・・」と考えます。

これは当然のことです。

無駄な費用を抑えて、少しでも営業利益を多く残すことはビジネスとし

てあたりまえのことです。

でも駄目な店の場合、冷静な判断ができない状態なので、始末が悪い

のです。

アルバイトさんの労働時間を削減します。

社員さんの残業手当をカットしたり、もっとひどい場合は減給したりします。

食材費用を抑えるため、近所のスーパーで見切り品を購入して、お客様

に提供します。

お店の責任者(オーナー)さんは、それこそ経費削減に必死になり飲食業

の本質部分を見失うのです。




お店が暇なのは、原因があります。

その原因を追究することもせず、「売上げがないから出費を抑えろ!」の

考えだけでは、いずれそのお店は潰れてしまいます。

駄目なお店から抜け出すために、客観的な現状分析ができないと、何を

やっても無駄に終わるのです。

その客観的な現状分析とは、以前にもここで書いたFFSSAAの6項目を

お客様の立場になって、考えてください。



当たり前のことが、当たり前にできていることが、何よりも最優先です。

それすらできていない・・・できていないことに気付いていないのが、駄目な

お店の根源です。



もっと厳しく言うと・・・  駄目な店 = 駄目な責任者(オーナー)



と言う図式はおのずと、見えてきますね。

さてさて、いつまで駄目なお店の状態で経営を続けますか?